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適応障害(心療内科・精神科)

適応障害は、心療内科・精神科で一般的によく見られる疾患です。ここでは、適応障害について詳しく見ていきましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

適応障害ってどんな病気??

適応障害とは、"ストレスが原因で様々な精神面・身体面での症状が起こる"病気です。

どのような症状が出るかは、人によって様々です。気分が落ち込むなどのメンタル面の症状や、動悸・腹痛といった身体面の症状など、一つではなく複数の症状が現れることが多いです。

発症の経過として典型的なものは、パワハラや長時間労働などのストレスを我慢しすぎて、調子を崩される方です。多くの方は徐々に気分が落ち込んだり、不眠が出現したりして、異常を感じ受診をされます。
 
また、会社員でよくあるのは、異動先の部署に馴染めない場合や、上司からの度重なる激しい叱責などで、会社に行けなくなってしまうケースです。最初は軽い抑うつ状態でも、次第に重症化してしまうケースもあり、注意が必要です。
最近ではテレワークなど、新型コロナウイルス感染拡大に伴う働き方の変化により、適応障害を発症する方もいらっしゃいます。
 
世界的な基準であるICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)では、「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。原因となるストレスは、人によって様々ですので、一律にストレスの強弱で測れるものではありません、
 
「集中力が続かない」「やる気が起きない」「物忘れが増えた」など人によって症状は様々ですので、一度心療内科や精神科にご相談ください。
 
 

適応障害で出やすい症状は??

ストレスに対する症状は、人によって多くの表現型があります。当院の患者さんで一番多いのは、うつ病に近い"抑うつ状態"を呈するパターンです。
「気分が晴れない」「何もやる気が起きない」「些細なことでイライラしてしまう」など、多彩な症状が出現します。
日常生活では、不眠・食欲低下が出ることが多いですが、逆に過眠・過食になってしまう方もいます。
また身体的な症状としては、動悸、めまいや耳鳴りなどの自律神経症状として現れることもあります。
 
 

適応障害はどうやったら治る??

治療としては、環境調整、服薬治療があります。

環境調整

 1. 休職

  一定期間仕事から離れ、自宅でしっかり療養することで、症状の改善が期待できます。数日や1週間程度の休みではなく、1ヶ月単位での休みが必要です。当院ではまずは1ヶ月〜2ヶ月程度休職し、その後は患者さんと相談しながら必要に応じて休職を延長することが多いです。復帰のタイミングについては、患者さんの状態を把握し、患者さん自身の希望を伺いながら、決めていきます。休職中はリワークプログラムなどを利用することで、スムーズな復帰につなげることができます。

 2. 異動などの調整

  会社員であれば配置転換や役職の変更など、働く環境を変えることでよくなることもあります。部署や配置を変更することが望ましい旨を診断書に記載することも可能です。休職後に、そのような対応を職場に依頼することもよくあります。ただし、実際にその通りに対応できるかどうかは、会社の規模や考え方にもよりますので、異動をお約束できるものではありません。予めご了承下さい。

 3. 退職・転職

  現在の会社に戻ることが考えられない場合、転職をするなど、大きく職場環境を変えることもあります。その際は、家族や主治医などと相談して決めることが望ましいです。状態が悪い時、抑うつ状態が著しい時は、大きな決断を急がないことが重要です。もし可能であれば一旦休職などの措置を取り、その上で家族・主治医と相談して今後の方針を決めていくことが良いと思われます。

 ※休職について、詳細はこちらを御覧ください

服薬治療

 抑うつ気分や不安、不眠などの症状があり、うつ病に近い状態にある方もいらっしゃいます。そのような場合には症状に応じて抗うつ薬や安定剤、睡眠薬などの処方を行うことがあります。処方は患者さんと相談し決めていきますので、無理やりおくすりを出すということはありません。服薬治療により症状改善が期待できる場合はその旨お伝えしますので、ご相談しながら治療方針を決めていきましょう。
 服薬治療の方法も、症状が強いときのみ安定剤などを内服する頓服薬を用いて治療する方法から、毎日定期的に内服してよりしっかり治療していく方法まで様々です。無理なく治療を続けていくことが大事ですので、不明な点があればお気軽にお尋ね下さい。
 
 

再発しない・させないためには??

いちばん大事なのはストレスを溜め込みすぎないことです。日々の仕事や日常生活でストレスが発生するのは仕方のないことですが、適宜ストレス解消をする、十分な睡眠や食事を摂るなどして対応必要があります。自分のいる環境が、あまりにもストレスが大きいようであれば、その環境を変える必要が出てくるかもしれません。再発・再燃しやすい病気ですので、良くなった後も十分気をつけて生活していきましょう。

ご自身の考え方や捉え方の癖などから、適応障害に陥りやすい場合もありますので、その場合にはリワークプログラムなどを通じて、SSTやグループディスカッション、心理教育を受けることも非常に有効です。

 

適応障害は誰しもなる可能性がある病気です。環境を整えることで良くなる可能性が高いですので、我慢しすぎずに受診してもらえれば幸いです。

現在の精神的な状態や職場の環境などを伺い、 患者様一人ひとりに適した対応を提案します。

 

 

適応障害について

Q. どのような人がなりやすいの?

A. 適応障害はどんな方でもなり得る病気です。元来"メンタルが強い"と言われていた方でも、ストレスの度合いによっては、容易に適応障害に陥ります。とはいえ、やはり真面目な方、几帳面な方がなりやすい印象はあります。いずれにしろ、ストレスを溜め込みすぎないことが大事です。
 

Q. 適応障害の原因となるストレスにはどんなものがありますか?

A. 原因となるストレスは本当に様々です。当院の患者さんでは、過重労働、異動や転勤などの急激な環境変化、上司との関係性の悪化など、仕事がらみでのストレスが多いです。それ以外にも家庭内不和や病気などの健康不安、死別など、多岐にわたります。昇進や結婚など、本来はおめでたいことが引き金になるケースもあります。
 

Q. どれくらいの割合で起こる病気でしょうか?

A. 適応障害の一般人口における有病率は2-8%とされています(DSM-IV-TR)。これは一般的に見ても決して少ない数字ではなく、精神科・心療内科の中でも珍しい病気ではありません。
 

Q. 具体的な診断基準はある?

A. 適応障害という病気自体は、発症までの経緯、症状、問診内容などをみて総合的に診断するものになります。また、世界的に用いられている、DSM-Vという診断基準は下記のようになります。
 
 A. はっきりと確認できるストレス因子に反応して、そのストレス因子の始まりから3ヶ月以内に情緒面または行動面の症状が出現
 B. これらの症状や行動は臨床的に意味のあるもので、それは以下のうち1つまたは両方の証拠がある。
 (1) そのストレス因子に暴露されたときに予想されるものをはるかに超えた苦痛 (2) 社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害
 C. ストレス関連性障害は他の精神疾患の基準を満たしていないこと。すでに精神疾患を患っている場合には、それが悪化した状態ではない。
 D. 症状は、死別反応を示すものではない
 E. そのストレス因子(またはその結果)がひとたび終結すると、症状がその後さらに6ヶ月以上持続することはない
 

Q. 悪化するとどうなる?

A. 適応障害が悪化すると、うつ病へと進行するケースが多いです。一日中気分が晴れない、死んでしまいたいなど、よりメンタル的にはつらい状態に陥ってしまいます。そうなった場合には、服薬治療や自宅療養が必要になってきますので、そうなる前に対応することが大事です。
 

Q. 休職について詳しく教えて下さい。

A. 休職の流れ、経済的な支援など"休職について"にまとめてありますので、ご参照下さい。
 

Q. 職場が原因の場合、リワークは効果がありますか?

A. リワークプログラムではストレスへの対処法などを学ぶプログラムもありますので、非常に効果的だと思われます。
 
 
 
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