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適応障害(心療内科・精神科)|症状・原因・治療と受診の目安【おりたメンタルクリニック】

 

 
 
 

適応障害は、仕事・人間関係・家庭・学校などの「特定のストレス」をきっかけに、気分や行動、睡眠・自律神経症状などが崩れ、生活や仕事に支障が出る状態です。
「気合いが足りない」の話ではなく、ストレス反応として心身のエネルギーが枯渇しているサインであり、早めに整理して対処するほど、回復はスムーズになります。

当院では、症状の評価に加え、ストレス因子の見立て/環境調整(休職・配置配慮等を含む)/治療方針の設計まで一緒に行います。
東京都内での対面診療に加え、状況によりオンライン相談(別サービス)も選択できます。

 

 
 

【目次】

 
 

適応障害とは?

 

適応障害は、はっきりしたストレス因子(例:職場の人間関係、異動、過重労働、家庭内の問題、病気、失恋、死別など)に反応して、心身の不調が起こり、社会生活(仕事・学業・家事など)の機能が落ちている状態を指します。

ポイントは、

  • ストレス因子が比較的はっきりしていること

  • そのストレスから距離を置くと改善に向かいやすいこと
    です。

一方で、ストレス因子から離れられない状況が続くと、症状が長引いたり、抑うつ状態が強まったりすることがあるため、早めの整理が重要です。

 

適応障害とうつ病の違いは?

似た症状(落ち込み、不安、不眠、意欲低下)が出るため、自己判断は難しいことがあります。
一般に、適応障害は「特定のストレス」と症状の関連が見えやすい一方、うつ病はストレスが明確でなくても抑うつが持続することがあります。
ただし実臨床では境界が曖昧なこともあり、経過・症状・生活機能の低下の程度を総合して評価します。

 

 

 

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仕事と適応障害

 

働く方の適応障害で多いのは、パワハラ・長時間労働・過度な責任・評価への不安・異動や転勤などの急激な環境変化を背景に、我慢を重ねて不調が顕在化するパターンです。

よくある流れとしては、

  • まず 睡眠が崩れる(寝つけない/途中で起きる/早朝に目が覚める)

  • 次に 気分の落ち込み・不安・集中力低下 が増える

  • やがて 出社や業務が維持できない
    という経過をたどります。

いわゆる「五月病」と言われる状態も、環境変化に対する反応として、適応障害に含まれるケースがあります。

職場には本来、産業医・人事・労務・安全衛生体制などが存在しますが、支援が十分に機能しない現場もあります。

だからこそ、「限界の前に気づく」「医療を使って整理する」ことが、結果として損失を最小化します。

 

 

 

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適応障害になりやすい状況・背景とは?

 

環境面(外部要因)

  • 相談相手がいない/孤立している

  • 責任が集中している、業務量が過大

  • 評価が不透明、叱責が多い、心理的安全性が低い

  • 役割や期待が急に変わった(異動・昇進・配置変更)

 

個人面(内部要因)

同じストレスでも反応は人により異なります。
「弱いから」ではなく、経験・ストレス対処の型・環境との相性が影響します。
また、ある環境で不調が出たからといって、あらゆる環境で同様になるとは限りません。重要なのは、そのストレスが本人にとってどのような意味を持つかです。

 

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適応障害のメカニズム

長引いたストレスは徐々に心と体をむしばみます。

最初は「なにくそ!」と戦闘モードで頑張ることができても、時間が経つにつれて疲れ果て、戦うことがむずかしくなることもしばしば・・・。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか

 

人間にはこのような抗ストレス反応のメカニズムがありますが、戦闘モードは長続きしません。

戦闘モードがいつまでも続くのであれば、ストレスに負けることはないのですが、現実はそんなことはありません。

これは抗ストレスホルモン(CRH、ACTH、ベータエンドルフィンなど)の分泌が時間とともに枯渇するからです。

結果コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンが徐々に働かなくなり、代謝や免疫力、自律神経機能が低下します。

その結果「疲労」「倦怠」「食欲不振」「不眠」「めまい」「抑うつ」と言った症状が出るようになります。

この過程は「警告期」「抵抗期」「疲弊期」という3段階に分けられ、これをストレス反応の3段階と言います。

人がストレスにさらされ、それが慢性的に続くとこの「ストレス反応の3段階」が進行します。

この時に起きていることは、自律神経の中の"交感神経"の過緊張です。

この緊張のしわよせが最初にくるのが”睡眠”です。

より良い眠りに入るためには、緊張を高める交感神経の機能が緩和し、リラックス状態をもたらす副交感神経に切り替わる必要があります。

しかし慢性的なストレス状態ではそれがうまくいきません。

その結果、次に記載するような睡眠障害を発症します。

 

 
 
 
 
 
 
 

適応障害で出やすい症状は??

 

適応障害では、抑うつや不安などの心理症状だけでなく、身体症状(自律神経症状)が前面に出ることもあります。

特に重要なのは、身体症状が“初期から”出ることがある点です。

睡眠の症状(頻度が高い)

  • 寝つけない(入眠困難)

  • 夜中に目が覚める(中途覚醒)

  • 早朝に目が覚める(早朝覚醒)
    睡眠が崩れると回復力が落ち、症状が連鎖的に悪化しやすくなります。

自律神経症状・身体症状

  • 動悸、息苦しさ、胸部圧迫感

  • 吐き気、腹痛、下痢、食欲低下(逆に過食)

  • めまい、耳鳴り、しびれ感

  • のどの違和感、空咳 など
    ※内科的な鑑別が必要な場合もあるため、症状の出方に応じて整理します。

気分・思考・行動の変化

  • 気分が晴れない、涙もろい、焦燥感

  • 些細なことでイライラする

  • 集中力が続かない、ミスが増える、物忘れ

  • 仕事に行けない、連絡が怖い、対人場面がつらい

 

ストレスに対する症状は、このように人によって多くの表現型があります。

 

重要なのは、

これらの身体症状が「比較的、適応障害の初期段階から出現する」ということです。

抑うつや不安など、心理的な症状が出現する前から、あたかも警告サインのように出てきます。

このことを知っておけば、適応障害の初期のうちから対応することができますので、頭の片隅に置いておいていただけたら幸いです。

 

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適応障害の治療は、「休養」と「環境調整」です。

 
他の治療としては服薬治療、精神・心理療法(カウンセリング)があります。

環境調整

 1. 休職

 一定期間仕事から離れ、自宅でしっかり療養することで、症状の改善が期待できます。

 数日や1週間程度の休みではなく、1ヶ月単位での休みが必要です。

 当院ではまずは1ヶ月〜2ヶ月程度休職し、その後は患者さんと相談しながら必要に応じて休職を延長することが多いです。

 復帰のタイミングについては、患者さんの状態を把握し、患者さん自身の希望を伺いながら、決めていきます。

 休職中はリワークプログラムなどを利用することで、スムーズな復帰につなげることができます。

 休職については【休職に関するお悩み解決サイト】もご参照ください。

 

 2. 異動などの環境調整

 会社員であれば配置転換や役職の変更など、働く環境を変えることでよくなることもあります。

 部署や配置を変更することが望ましい旨を診断書に記載することも可能です。

 休職後に、そのような対応を職場に依頼することもよくあります。

 ただし、実際にその通りに対応できるかどうかは、会社の規模や考え方にもよりますので、異動をお約束できるものではありません。予めご了承下さい。

 

 3. 退職・転職

 現在の会社に戻ることが考えられない場合、転職をするなど、大きく職場環境を変えることもあります。

 その際は、家族や主治医などと相談して決めることが望ましいです。

 状態が悪い時、抑うつ状態が著しい時は、大きな決断を急がないことが重要です。

 もし可能であれば一旦休職などの措置を取り、その上で家族・主治医と相談して今後の方針を決めていくことが良いと思われます。

 ※休職について、詳細はこちらを御覧ください

 

 

服薬治療

 抑うつ気分や不安、不眠などの症状があり、うつ病に近い状態にある方もいらっしゃいます。

 そのような場合には症状に応じて抗うつ薬や安定剤、睡眠薬などの処方を行うことがあります。

 処方は患者さんと相談し決めていきますので、無理やりお薬を出すということはありません。

 服薬治療により症状改善が期待できる場合はその旨お伝えしますので、ご相談しながら治療方針を決めていきましょう。

 服薬治療の方法も、症状が強いときのみ安定剤などを内服する頓服薬を用いて治療する方法から、毎日定期的に内服してよりしっかり治療していく方法まで様々です。

 無理なく治療を続けていくことが大事ですので、不明な点があればお気軽にお尋ね下さい。

 

 

・精神療法、心理療法

 

 カウンセリングや認知行動療法を通じて、ストレスの原因を探ったり、対処法を身につけたりします。

 

世界的な基準であるICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)では、「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。

原因となるストレスは、人によって様々ですので、一律にストレスの強弱で測れるものではありません。

「集中力が続かない」「やる気が起きない」「物忘れが増えた」など人によって症状は様々ですので、一度心療内科や精神科にご相談ください。

 

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再発しない・させないためには、「無理をしない」こと。

いちばん大事なのはストレスを溜め込みすぎないことです。

日々の仕事や日常生活でストレスが発生するのは仕方のないことですが、適宜ストレス解消をする、十分な睡眠や食事を摂るなどして対応必要があります。

自分のいる環境が、あまりにもストレスが大きいようであれば、その環境を変える必要が出てくるかもしれません。

再発・再燃しやすい病気ですので、良くなった後も十分気をつけて生活していきましょう。

ご自身の考え方や捉え方の癖などから、適応障害に陥りやすい場合もありますので、その場合にはリワークプログラムなどを通じて、SSTやグループディスカッション、心理教育を受けることも非常に有効です。

 

適応障害は誰しもなる可能性がある病気です。

環境を整えることで良くなる可能性が高いですので、我慢しすぎずに受診してもらえれば幸いです。

現在の精神的な状態や職場の環境などを伺い、 患者様一人ひとりに適した対応を提案します。

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適応障害を繰り返さないために大切なこと

「自分を大切にする」ことに他なりません。

適応障害やうつ病などの精神疾患に向き合うということは、

「自分の本心と向き合う」ことです。

自分はどんな環境だと負担に感じるのか、自分はどんな状況だと心の不調がでるのかなど、自分自身の心に目を向け、本心を捉えてストレスの原因を探る必要があります。

 

自分自身の心と向き合うことはとてもたいへんです。

ですが、自分の心に寄り添い、本心と向き合うことができるのは自分自身だけです。

急がば回れという言葉もあるように、ぜひ自分の心に耳を傾ける時間を大切にしてみてください。

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まとめ

適応障害では、自分自身が主治医になることが大切

抱えている問題への専門職の介入はもちろん、セルフコントロールが重要になります。

セルフコントロールとは、常に自分をモニタリングして、異常を感じれば相談をしたり休憩をしたり、感情的になりやすい考え方を修正したり、自分を自分で調整することです。

これは自ら適応障害に気づき治すこととともに、予防の観点からも非常に大切です。

ストレスを感じたらいつもよりすこし早く寝る、ストレス発散のために週末に運動をする、体調を整えるために間食を控えるなどといったことを積み重ね、自分の体調に気を配ることが大切です。

つまり、適応障害の治療と予防では「自分自身が自分の主治医になる」ことが重要!です。

 

 

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よくあるご質問

Q1. 適応障害はどんな人がなりやすいですか?

A. 真面目で責任感が強く、我慢を重ねやすい方は負荷が蓄積しやすい傾向があります。環境要因が重なると、どなたでも起こり得ます。

Q2. 原因となるストレスにはどんなものがありますか?

A. 過重労働、異動・転勤、叱責、人間関係など職場要因が多い一方、家庭・健康不安・死別など多岐にわたります。

Q3. 適応障害はどれくらいの割合で起こりますか?

A. 珍しいものではなく、心療内科・精神科で一般的によく見られる状態です。

Q4. 診断はどうやって決まりますか?

A. ストレス因子との関連、症状の内容、生活機能への影響、経過などを総合して判断します。

Q5. 悪化するとどうなりますか?

A. 抑うつや不安が強まり、休養や治療がより必要になることがあります。早めの相談が重要です。

Q6. リワークは効果がありますか?

A. 復職の準備として、対処スキルや負荷設計を学ぶ点で有効なケースがあります。

 

 
 
 

 

 

 

 

 

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記載:おりたメンタルクリニック医師

 


 

 

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